留学準備4(出国前の手続き)

始めに

今回は出国前に行うべき様々な手続きについて書きたいと思います。

ここで最初に考えないといけないのは住民票をどうするかになります。

年単位の海外赴任の場合、多くの場合は住民票を抜くことが多いかと思いますが、場合によっては住民票を残している方もおられるようです。

住民票を残すべき?抜くべき?

海外赴任の際、住所のある役所に「国外転居届」を提出した場合には、住民票が消失し、マイナンバーも自動的に失効します。(日本に戻ると同じ番号のマイナンバーが有効になります。)

下記のメリット・デメリットを考慮の上、国外転居届を出すべきかどうかを考えればよいかと思います。

住民票を残すメリット

  • 国民健康保険に加入できる。(海外渡航中の治療も一定の条件を満たせば一部が払い戻されます)
  • 一時帰国の際に転入届などの手続きが不要になる。
  • マイナンバーが有効なので、海外にいても銀行口座の開設や送金サービス・格安SIMなどの契約が可能

住民票を抜くメリット

  • 国民年金を払う必要がなくなる。(将来の受給額は減ります、また任意加入で払い続けることも可能)
  • 住民税を払う必要がなくなる。

私が行った手続きリスト

私は数年の留学期間を予定してので、住民票は抜いてきました。私の場合の手続きは次の通りでした。

公的手続き

国外転居届

住民票のある役所に行って「国外転居届」を出しました。受付は出発の2週間前からです。

「国外転居届」を提出すると、自動的にマイナンバーの失効手続きが行われ、マイナンバー通知カードにその旨が記載されます。

なお、記入した転出予定日以降は印鑑証明などは取得できないので、印鑑証明が必要な自動車の処分などは早めにしておきましょう。

納税管理人の届出

日本国内で所得がある場合や赴任後の確定申告などがある場合には「納税管理人の届出」が必要になります。

「納税管理人の届出」は、所得税に関するは税務署に提出しますが、住民税や固定資産税については市区町村の税事務所などに提出する必要があります。届け出の提出場所や書類などが、それぞれ違いますのでご注意ください。

児童手当・子ども医療費受給の休止届

市区町村によっては自動で消失するところもあるようですが、私の場合は休止届の提出が必要でした。この辺りは役所で聞けば分かるかと思います。

運転免許関連

運転免許証の更新

運転免許証の更新期間中に海外留学中の可能性がある場合、特例更新といって更新期間前であっても、運転免許証の更新が認められ、その更新日からの有効期間(ゴールド免許なら5年)の運転免許証に更新されます。運転免許証が留学期間中に失効するわけにはいかないので、事前に更新しておきました。

国際運転免許証の取得

運転免許証の更新と同時に一応取得しました。が、結論からいうと不要でした。

なぜかと言えば、オンタリオ州では国際運転免許証は入国後60日以内しか有効でない上に、日本の運転免許証があれば、オンタリオ州の運転免許証は簡単に取得できるからです。実際に、私も国際免許証を取得しましたが、トロントでは使いませんでした。

なお、国際運転免許証の有効期限については、パスポートの入国日を見せない限り分からないという噂もあります。しかし、そんなリスクを冒すぐらいなら、さっさとオンタリオ州の運転免許証を取った方が、お酒購入時の年齢確認やら身分証明なんかでも使えるので、何かと便利かと思います。

子供の予防接種歴

子供がいる場合、海外で予防接種する必要が出てきます。そのために、日本でどのような予防接種を受けたのかを海外の小児科の先生に見てもらうために、日本での予防接種歴を記載した英語の手紙が必要になります。私はかかりつけの先生に作成して頂きました。

また就学期の子供の場合は現地の小学校に入学する際に予防接種証明書が必要になります。

銀行・クレジットカード関係

銀行やクレジットカードなどの登録住所を実家に変更

原則、銀行口座は日本に住んでいる人しか利用できないのですが、海外赴任の際に日本の銀行口座を全て閉じるのは現実的ではありません。そのため、実際には住所を実家などに変更するだけの事が多いと思います。

なお、クレジットカード会社には一時的に海外に居住することを伝えた方がよいかもしれません。私の場合、トロント到着早々にApple storeでSIMフリーのiPhoneをクレジットカードで購入しようとすると、いきなりロックされてしまいました。

また、私はクレジットカードの有効期限が残り少なかったので、クレジットカード会社に電話して更新をお願いしました。

海外送金の為の銀行口座開設、もしくは送金サービスの契約

国際キャッシュカードなどを利用する場合には不要ですが、日本の銀行口座から海外の銀行口座に海外送金をする予定がある場合には必要になります。

住民票を抜くとマイナンバーが失効してしまうので、それまでに日本から海外への送金をどうするかを決めなければなりません。大手銀行やネット銀行の海外送金を利用する、トランスファーワイズなどの海外送金サービスなど様々な方法がありますが、いずれにせよ住民票を抜くまでに口座開設や契約などは済ませておく必要があります。

保険関係

生命保険や医療保険などは多くの場合、海外で何かあった場合にも保険金が支払われます。

ただ、事前の手続きが必要な場合があるので、保険会社に問い合わせて必要な手続きを済ませておいてください。

通常の引越と同じ手続き

電気・ガス・水道・インターネットの解約

このあたりの手続きは国内の引越と同じになります。なお、携帯電話の解約は出国当日の朝に行いました。羽田空港を利用する場合、AUは羽田空港の国際線ターミナル内のKDDIカウンターで解約可能ですが、softbankは空港内で解約できず、電車で近くのsoftbankショップに行く必要があります。

郵便物転送届

これも国内の引越と同じです。実家などに郵便物を転送してもらうように転送届を出してください。

その他、諸々

自分の抗体検査結果

留学先によって色々と異なるかもしれませんが、私の留学先では事前に結核の検査(ツ反と胸部X線)、MMR・水痘の予防接種歴と抗体価の証明が必要でした。医療関係者であればツ反以外の検査は病院で行っていると思いますので、上記とHBV・HCVの抗体検査結果は持って行った方が無難かと思います。私の場合、HBVの抗体価は不要と書いてあったにも関わらず、診察に行くと必要と言われ、慌てて日本に抗体検査結果を問い合わせ、その結果を提示して無駄な検査を逃れることができました。

一方で、ツ反についてですが、真面目に「ツ反はしていないがBCGワクチンをいついつに接種した」と書いたところ、見事にTB skin testをやらされました。担当の看護師に「日本はカナダと違ってBCGワクチンを打っているから、ツ反をすると強陽性になるかもしれない。ツ反が陽性であっても、毎年レントゲン検査をしていて陰性なんだからツ反をやる意味がない」と何度も説明しましたが、「I know. I know」と言われながら無理矢理打たれてしまいました。予想以上の強陽性になり、1年経った今でも跡がくっきり残っています。ツ反をしたことにして適当に書いておけば良かったと心から反省しています。

歯医者で歯のチェック

私の留学先のオンタリオ州の保険では歯医者はカバーされません。私の留学先はDental Careの保険に別で加入するのですが、どこまでカバーされるのか不明だったので、一応、虫歯のチェックや治療については日本で済ませておきました。

ポイントカードのたまったポイントの処理

細かい話ですが、ヨドバシカメラなどのポイントカードのポイントが失効するのはもったいないので、忘れずに使っておきましょう。

携帯電話のSIMロック解除

海外でも日本で使っていた携帯電話を使うのであれば事前にSIMロックを解除してもらってください。

slingboxの設置

海外で日本のテレビを見る方法は複数あるのですが、私は親戚の家にslingboxという機械を設置させてもらいました。これについては、また別の記事で触れたいと思います。